SEO業者選び、こういうところはダメ!な失敗例&失敗しないための大原則

投稿者:ウェブマッチ!

SEO業者に依頼したときの失敗例

失敗例:その1「完全成功報酬型」のワナ!

新規にウェブサイトをオープンしたばかりのA社。ある日、SEO業者から「貴社のサイトを、貴社のお名前で10位以内まで上げます!」という営業電話がかかってきました。よくよく話を聞いてみると、報酬は完全成功報酬型で、10位以内に入らなければ料金は一切発生しないとのこと。担当者と社長はその点に安心し、契約を結びました。

数カ月たったところで、SEO業者が宣言した通り、サイトは10位以内に入りました。そこで報酬が発生し、A社の社長はお金を支払いました。一見するとまっとうな契約です。宣言通り10位以内に入ったのですから、報酬が発生してあたり前ではないでしょうか?

しかし、ここにはカラクリがあったのです。このSEO業者は、ウェブサイトをオープンしたばかりの会社を見つけ、片っ端から営業電話をかけ、「完全成功報酬」という魅力的な言葉で契約を取っていました。そしてなんと、何1つSEO対策をしていなかったのです。

つまり、営業電話をかけて契約を結び、後は放っておくだけということ。その後、10位以内に入った会社から、(何もしていないけれど)報酬をもらっていたということです。それで、なぜ何もしていないのに宣言通り10位に入ったのでしょうか?

まず、ひとつとして、なにをしたら順位があるかは、わからないということです。SEO対策をしていなくても、口コミやSNSなどでサービスがつぶやかれるようになると、自然にナチュラルリンクやアクセスが増えて、上位に表示されることがあります。

また「サロン」「歯医者」など一般的に検索される回数が多い言葉と違い、「●●●株式会社」や「■■■クリニック」など、同名の会社や店舗が、よほど沢山存在しない限りは、放っておいても、上位表示される可能性が高くなります。

なぜなら、検索エンジンの順位結果とは、そのキーワードで検索したときに、数あるサイト(競合他社)の中の「ランキング」だからです。上に挙げたような、「サロン」などの検索数が多いキーワードであれば、そのキーワードで上位表示したいと思う会社が、たくさんいます。

SEO対策の費用も労力も必要になります。しかし、できたばかりのサイトや会社は、出来た時点で、世間的な知名度がよほど無い限りは、殆ど誰も検索しません。つまり競合が殆どいない状況なのです。

その点を踏まえていた業者は、放っておいても順位が上がりそうなオープン仕立てのウェブサイトに絞り込んで営業を行い、契約を結びます。後は自動的に順位が上がっていくのを待っていたというわけです。

もちろん結果だけ見れば、A社のウェブサイトは10位以内に入りましたが、それを知らなかったがために、A社の社長は、支払う必要性の薄いコストをSEO業者に支払うことになったのです。

失敗例:その2「順位が下がった・・・?」だけじゃなかった!」

検索サイトでの表示順位を上げたいと思っていたB社の社長は、あるSEO業者と契約しました。その際、業者から順位を上げるための方法についての説明は受けず、社長自身にもSEOの知識のなかったため、安易に契約書を交わしてしまいました。

数カ月たったところで、B社のウェブサイトは上位に表示されるようになりました。早速アクセス数が増え、売り上げも増え始めました。しかし喜んだのもつかの間、数週間もしないうちに順位が下がり、以前よりも低い順位にまで下がってしまいました。

完全成功報酬だったので、最初に成果が出た分以上は支払っていないのですが、B社はこの後、大きな問題を押しつけられることになります。どのような対策を打ったのかは正確には不明ですが、このSEO業者は、正攻法ではない、いわゆる「検索エンジンに嫌われる作為的な手法(検索スパム)」を利用して、順位を上げようとしたのです。そのため、検索サイトからペナルティを受け順位が下がってしまったわけです。

しかし、本当に致命的だったのは契約書の中の一文でした。そこには、

「作業によりお客様に生じた損害において賠償する責を、すべて否定するものとする」

とありました。要するに、業者が行った行為や対策手法によってB社に障害や損失があっても、B社はその責任・追及の権利を放棄するということです。もちろんB社は、すぐにそのSEO業者との契約を解消しましたが、B社のドメインはペナルティを受けたままの状態です。B社は、SEO業者に頼む以前よりも表示順位が下がっただけでなく、あらゆる手を尽くしても、それ以上、順位が上がらないことになってしまったのです。

こうしたケースは、恐らく皆さんが想像しているよりもはるかに多く起きています。業者選びを安易に考え、とにかく見積もり金額が安いところを決め手にしてしまう、案内に来た営業の人柄や勢いだけで契約書にサインをしてしまうなどの、目に見えるところだけで決めてしまうと金銭的な損をするだけでなく、お金を払っても取り返しのつかない失敗をも招くことにつながるのです。

「こんなはずじゃなかった!」とならないために

悪徳なSEO業者と契約をしない方法はただ1つ、経営者やウェブ担当者が多少なりともSEOに関する知識を身につけることです。もしある程度でも、SEOの知識があれば、業者と対等に話ができますし、知識や技術がない業者の提案を聞いていると、どこかに違和感を感じるはずです。その結果、頼むべきでない業者を見抜くことにもつながります。

だからこそ、「難しそう」「めんどうくさそう」で、丸投げや敬遠してはダメなのです。SEOの専門家になる必要はまったくありません。しかし「よくわからないので、業者に全部任せます」では危険なのです。

「なんとなく上手い話ばかりだな…」「ちょっとこの業者調子が良すぎるな…」と感じたら、即決はせず、別の業者にもあたってみることをお勧めします。セカンド、サードオピニオンを取り、比較・検討をしてみれば、おのずと依頼すべきでない業者は、かなりの確率で排除できるはずです。

業者選びだけじゃない!SEO対策での売上UPに成功する秘訣

最後に、正しいSEO対策業者の選び方、そして自分でできる「改善」について解説します。SEO対策を、失敗に導く業者がいるのに対して、もちろん優良なSEO業者もいます。それでは、優良SEO業者の条件とはなんでしょう?その答えはシンプルに2つだけです。

  • 結果を継続的に出せること。
  • 検索エンジンスパムと判断されない手法を取ること。

というより、この2つができない業者には頼むべきではありません。検索エンジンの中身を全て理解している業者は、ほぼいないと思って良いでしょう。一時的には結果を出すこともあります。しかし表示順位を上げたものの、数週間もしないうちに元の順位に戻ってしまうということも十分にあります。その点を踏まえて、「結果を出すこと」だけではなく、「継続して結果を出せること、また出そうとしていること」と良い換えた方がよいかもしれません。

短い期間しか結果が出せない理由としては、その際に使用した手法が、検索サイトにとって作為的や故意的であり、ユーザーの求めることに合致していない、と判断されたといった理由が考えられますが、理由はともあれ、そうなってしまってはSEOを依頼した意味がありません。良い業者ほど「継続して結果を出す」ことができますし、SEOが一時的なものではないことをわかっているので、継続的に提案をしていきます。依頼した側としても、業者の提案や改善策にはしっかりと応えていく必要があります。

良い業者を選ぶとともに、もう1つ重要なことがあります。それは、SEO業者に頼るだけでなく、表示順位やアクセス数の増加にともなって、あなたの会社のウェブページをさらに改善していくということです。

せっかくお金をかけ、順位を上げ、アクセス数を増やしても、あなたのページの使い勝手が悪く、成約に結びつけられなければ意味がありません。SEO業者を使い、コストをかけてアクセス数を増やすのであれば、その増えた分を着実に成約に結びつけていくために、また成約率を高めていくために、あなたのウェブサイトを改善していくことが欠かせないのです。

アクセス数が増えるということは、その分、閲覧者・購買層の幅も広がります。年齢層や男女比が変わることも有り得ます。するとサイト側でも、顧客のニーズに合わせて、使い勝手の向上を考えねばいけません。顧客の誘導方法や、顧客に与える体験も変わります。だからLPO、EFOを意識して対応、改善していくことが重要なのです。

サイトのデザインは、きちんと顧客を迷わせず、目的の場所へ誘導できるものになっているか、問い合わせフォームへのリンクめきちんと目立っているか、問い合わせフォームの中身は多すぎないか、使いやすいか、顧客の声や事例などが掲載されており、問合せがしやすい雰囲気はあるか、といった点を見直してみれば、もしかしたら、SEO対策よりも、「ウェブサイトのリニューアルを行わなければならない」といった優先順位も見えてくるかもしれません。

その点も含め、どれくらいの規模で、どれくらいの予算をかけ、どれくらいの顧客を獲得し、どれくらいの売上につなげていくのか、しっかりとイメージを描き、SEO対策を行っていくことが重要なのです。当然ながら、お金をかければ良いというわけでもないですし、抑えれば良いというわけでもありません。費用対効果で見て、投じられる予算と、見込める売上、利益を基準に考えます。SEO対策も、経営の考え方と同じなのです。

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