Google広告の運用まじめ度チェックリスト(広告運用チェックリスト)

広告はしっかり運用されているだろうか?機能を使いこなせているだろうか?

「広告代理店はしっかり運用してくれてるだろうか?」「自社の広告担当者は効果改善のための機能を使いこなせているだろうか?」マーケターなら誰でも気になりますよね?そこでGoogle広告の運用チェックリストを作ってみました。

Google広告は他プラットフォームと比較して詳細な設定が可能です。これでしっかり運用できてたら、他の広告プラットフォームで躓くということは無いと、個人的には考えいています。

このチェックはかなり厳しめです・・・なので、全部クリアする必要はないとは思います。「これができてないとダメ!」ではなく、「これができてたら、しっかり運用されているのかな?」くらいの気持ちで見ていただければと思います。

だた、設定されていなかったとしても、ここに記載してある機能は知っておいていただきたいものばかりです。知らない機能があれば、ぜひメモいただければと思います。

広告運用チェックリスト

検索キャンペーンにオーディエンスが設定されていない

検索広告はただ単にキーワードに対して入札単価を設定するだけでなく、その検索キーワードを検索したオーディエンスによって入札単価に傾斜をかけることが可能です。この機能により、広告を表示するターゲットに応じて入札単価を設定することができ、確度の高いユーザーに優先的に広告を表示することができます。

検索広告に使用できるオーディエンスの種類は「詳しいユーザー属性」「購買意向強(インテント)」「リマーケティングと類似ユーザー」のは3つです。この3つの中で、自社のサービスと親和性の高いオーディエンスを選択し、入札単価調整比率を入力します。

検索広告のオーディエンスリスト活用

この機能については、下記の記事で詳細に解説しています。ぜひ、ご覧ください。

ユーザー属性ごとの入札単価調整比率が設定されていない

オーディエンスと同じく、「年齢」「性別」「世帯年収」でも入札単価調整比率を設定できます。オーディエンスはキャンペーンと広告グループの両方に設定できますが、これは広告グループごとに行う設定です。「オーディエンスのインサイト」で属性ごとの結果を分析し、入札単価を調整します。

個人的な運用方針ですが、オーディエンスで「+40%」のように上げる設定をしているため、属性は“下げる”設定を行っています。そうしないと、掛け算でどんどんCPCが上がってしまうため。

Google広告 ユーザー属性別入札単価調整比率の入力

この機能については、下記の記事で詳細に解説しています。ぜひ、ご覧ください。

地域設定が「日本」になっている

都道府県などの地域別に設定しておかないと、地域ごとの実績が見れません。初期値は「日本」となっているため、何もしないと地域ごとの実績が確認できなくなります。地域ごとの実績が分かることで、地域ごとの入札単価調整が可能となります。キャンペーン単位の設定です。

Google広告 地域別入札単価調整比率の入力

広告のスケジュールが設定されていない

時間帯ごとの入札単価調整が可能です。ただし、初期に設定しなくとも時間帯ごとのレポートは確認可能なので、最初は全時間帯で配信し、後から絞り込んでいくスタイルで良いと思います。キャンペーン単位の設定です。

Google広告 スケジュールの設定

デバイスごとの入札単価調整比率が設定されていない

デバイスごとの入札単価調整が可能です。地域や時間帯と異なり、ここではデバイスごとの入札単価調整比率を入力するのみです。あらかじめ広告表示するデバイスが「パソコン」「タブレット」「モバイル」の3種類が用意されています。最初は全デバイスで配信し、後から絞り込んでいくスタイルで良いと思います。キャンペーン単位の設定です。

Google広告 デバイス別入札単価調整比率の入力

「下書きとテスト」が1度も利用されていない

ABテストを効率よく行うための強力な機能です。割と新しい機能なので、まだ使用したことが無い方も多いかと思います。入札が自動化していく時代なで、こういう新しい機能に注目し、別のスキルを身に付けることは非常に大事だと思います。

この機能を活用すると、ポートフォリオ入札戦略や広告のテストを簡単に行うことができます。下記、簡単な流れです。

「下書きとテスト」を使ったABテスト
  1. 既存キャンペーンをコピーして、テスト用キャンペーンを作成
  2. テスト用キャンペーンの設定を変更(テスト項目の決定)
    例:入札設定を「手動入札」から「自動入札」に変更 → 入札設定のみ違う既存キャンペーンのコピーができる
  3. テスト用キャンペーンに既存キャンペーンから割り振る予算の比率を決める
  4. テストの実施(既存キャンペーン vs テスト用キャンペーン)
    • テストキャンペーンが既存キャンペーンに勝った場合、テストキャンペーンの設定を既存キャンペーンに反映
    • テストキャンペーンが既存キャンペーンに負けた場合、テストをそのままクローズ

Google広告 下書きとテスト

広告グループの中の広告の数が3つ未満(リスティング広告)

推奨は3つ以上。複数登録しておくと、結果によって配信ボリュームが調整されるため複数セットしておくメリットは大きいです。

バナー広告のCTRが0.02%以下(GDN)

色んな広告アカウントを見ましたが、これがCTRの最低ラインかなーと。これ以下だったら、さすがにバナー変えなきゃダメです。

広告表示オプションが設定されていない(リスティング広告)

広告表示オプションには下記の種類があります。その中でも「サイトリンク」「コールアウト」「構造化スニペット」はどのアカウントでも利用しています。

広告表示オプションの種類
  • サイトリンク表示オプション
  • コールアウト表示オプション
  • 構造化スニペット表示オプション
  • 電話番号表示オプション
  • メッセージ表示オプション
  • 住所表示オプション
  • アフィリエイト住所表示オプション
  • 価格表示オプション
  • アプリリンク表示オプション
  • プロモーション表示オプション

入札戦略のチェック/キャンペーンの過去30日のCVが30件未満で、入札戦略「目標CPA」が指定されている

推奨は20~30件以上/30日。これを下回ると最適化が効かなくなります。

入札戦略のチェック/キャンペーンの過去30日のCVが20件未満で、入札戦略「CV最大化」が指定されている

推奨は10~20件以上/30日。これを下回ると最適化が効かなくなります。

キャンペーン開始時は「クリック数の最大化」OR「拡張CPC」を推奨。拡張CPCはCV1件から最適化を開始しますが、0件でも手動単価で入札するため、最初から使っても問題ありません。反対に、「目標CPA」「CV最大化」は最低限のCVがないと、最適化が機能しないため利用を控えるべきです。

日予算が低いキャンペーンが量産されている

キャンペーンが細分化されると1キャンペーンあたりの予算が低くなり、各種最適化が機能しづらくなります。例えば、日予算1,000円以下のキャンペーンが5個以上あるなど、無駄にキャンペーンが細分化されていないかチェックしましょう。

ターゲティングの自動化で「自動化しない」が設定されている

よく勘違いされがちなのがですが、リマーケティングの広告配信対象はサイト訪問者のみではありません。広告グループの初期値は「自動化(慎重)」となっており、サイト訪問者以外にも配信されるようになっています。

ただ、この設定は悪いものではなく、CPAを維持したまま配信ボリュームが拡大できる可能性があるため、著者個人としては、「自動化(慎重)」の利用をおすすめします。ターゲティングの自動化は下記の種類があります。「自動化(積極的)」もアカウントによっては良い結果が出ることがあります。ただし、コンバージョン数が15回以上/月のディスプレイキャンペーンでのみ利用可能です。

ターゲティングの自動化の種類
  • ターゲティングを自動化しない
    • 設定したターゲティングのみを使用します。
  • 自動化(慎重)
    • 現在の顧客獲得単価を維持しながら、設定したターゲット ユーザーと似たユーザーを獲得できるようにします。
  • 自動化(積極的)
    • 現在の顧客獲得単価を維持しながら、できるだけ多くのユーザーを獲得できるようにします。

Google広告とGoogle Analyticsのアカウントが連携されていない

リマーケティングやRLSAのオーディエンスで利用します。Google広告のリマーケティングタグでもオーディエンスを作成することは可能ですが、Google Analyticsの方が、詳細なオーディエンスを作成できます。これを設定しないのはまずあり得ないかと思います。

共有ライブラリで除外キーワードリストが作成されていない

キャンペーンや広告グループ個別でも作成できますが、共有ライブラリでリストを作成しておく方が効率的です。

共有ライブラリで除外プレースメントリストが作成されていない

キャンペーンや広告グループ個別でも作成できますが、共有ライブラリでリストを作成しておく方が効率的です。

運用者は経験よりも性格で選ぶ

半年ほど前、著者が経営するディーテラーに運用者として1名入社してもらいました。それで思ったのですが、“広告運用には運用者の性格が出る”ということ。その方は広告運用どころか、広告業界未経験だったのですが、今はほとんどの広告プラットフォームを運用できるようになりました。

ディーテラーだけでなく、著者が所属するマクロミルでもそうです。3年前くらいにマーケターとして2名を採用しました(その時も性格で選びました)。運用者を採用するつもりではなかったですが、一部の広告プラットフォームでインハウス運用に移行した際、自分で情報をキャッチアップしたり、こちらが与えた情報を自分なりにさらに研究したりして、成果を出せるようになりました。もう著者はマクロミルで広告運用をほとんどしていません。

上のチェックリストに書いたように、広告運用はかなり細かいところまで見なければいけません。人によって向き不向きがあります。

「アパレル業界でリスティング広告を10年やってました!」「お客様のために頑張ります!」そういうのも大事なのかもしれません。ただ個人的に、広告運用の業界経験の差は教育ですぐに埋められるし、人のための努力は報われなかった時の精神的ダメージが大きい&継続しにくいというのが自論です。

だからそんなことよりも「単純にこの業務を好きかになれる性格か、拘りを持てるか」という部分を重視しています。

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この記事の著者

広瀬 信輔(ひろせ・しんすけ)

マーケティング情報サイト『Digital Marketing Lab』の運営者。

1985年、長崎県佐世保市生まれ。西南学院大学 経済学部 国際経済学科 卒業。

2008年、株式会社マクロミルに入社。現在は同企業のオンラインマーケティング部門の責任者として、デジタルマーケティングを推進。

株式会社イノ・コード 取締役 CMOも務める。

2017年、ディーテラー株式会社を創立。メディアプランニング、Web広告運用、SEO対策、Webサイト制作など、デジタルマーケティング領域のコンサルティング及びアウトソーシングサービスを提供。ビジネスメディアでのコラム執筆やイベント出演、大手企業のマーケティングを支援。

著書:『アドテクノロジーの教科書』(版元:翔泳社)

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