リスティング広告のキーワード改善
効果が悪い部分一致キーワードをどうするか?
検索クエリを確認して除外キーワードを登録する
検索クエリを確認し、余計なキーワードを除外キーワードとして登録することで、部分一致の精度を上げます。基本的なことですが、重要なことです。アカウント管理画面からダウンロードできる「検索クエリレポート」を使用して、ターゲットとしてないユーザーが使用しているであろうクエリを地道に探していきます。コスト降順で並べ替えておくと作業が楽です。
除外キーワードは「キャンペーン」「広告グループ」の単位で設定できます。また、「キーワードマッチ」の指定も可能です。
入札単価を引き下げる
スティング広告は必ずしも上位に表示されているものが成果を生むわけではありません。上位表示されればその分CPCが上がるので、「CPAで見た時に実は1位よりも4位とか5位の方が効果が良かった」なんてこともあり得ます。
入札単価の調整については、次のページで解説する『入札単価の調整』が参考になると思います。※難易度の高いコンテンツです。
キーワードマッチの変更
キーワードマッチを「完全一致」や「フレーズ一致」などの限定的なものに変更することによって効果が改善される場合があります。ただし、本サイトの方法でアカウントを設計している場合は、複数のキーワードマッチを別キャンペーンで運用していると思いますので、ここは気にせずキーワードマッチごとに確認しましょう。
関連記事:部分一致と完全一致の使い分け
CVが取れているキーワードをさらに改善するポイント
掲載順位を確認して、入札単価を引き上げる
CVが取れているキーワードについて、平均掲載順位が低い場合(特に3位以下)の場合は、単価を引き上げることでさらに多くのCVが獲得できることが多いです。「特に3位以下」と書いたのは、あくまで順位は“平均掲載順位”なので、例えば、3位ならプレミアムポジション以外の枠にも半数くらい掲載されている可能性があるからです。
プレミアムポジションに掲載されるとクリックは確実に伸びるの、CVが取れるキーワードは入札額を高めに設定して、上位表示を狙いましょう(CPAが低いなら、なお良し)。
逆に既に1~2位に表示されている場合は入札額を上げることによる改善はあまり見込めません。こういう場合は以下のような施策が考えられます。
- 入札額を上げること以外の施策
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- 関連するキーワードを追加して、幅を広げる
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- 「Google AdWords キーワードプランナー」や「キーワードウォッチャー」を活用しましょう。
- 配信制限を弱める
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- 地域指定、デバイス指定、時間指定、曜日指定などを行っている場合は、効果の良いキャンペーンに関してのみ、制限を解除して試してみるのはどうでしょうか?特に指名系キーワードは、制限をかけなくてもCPAを保てるかもしれません。
- LPを変更する
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- CVRを高めるための施策です。効果の良いキーワードについては、LPを個別に用意(実際は広告文単位なので、アカウント設計が細かくされていることが重要)することが有効です。
- また、広告文とキーワードとLPの関連性は、品質にも影響するので、ユーザー以外にもGoogleがページのテーマを認識しやすいLPを作りましょう。そうすることで、「品質の改善」 ➝ 「広告スコアの改善」 ➝ 『入札額の抑制』に繋がることがあります。
この記事の著者
広瀬 信輔(ひろせ・しんすけ)
マーケティング情報サイト『Digital Marketing Lab』の運営者。
1985年、長崎県佐世保市生まれ。西南学院大学 経済学部 国際経済学科 卒業。
2008年、株式会社マクロミルに入社。現在は同企業のオンラインマーケティング部門の責任者として、デジタルマーケティングを推進。
株式会社イノ・コード 取締役 CMOも務める。
2017年、ディーテラー株式会社を創立。メディアプランニング、Web広告運用、SEO対策、Webサイト制作など、デジタルマーケティング領域のコンサルティング及びアウトソーシングサービスを提供。ビジネスメディアでのコラム執筆やイベント出演、大手企業のマーケティングを支援。
2021年、公正取引委員会 デジタルスペシャルアドバイザーを受嘱。デジタル市場における競争政策の的確な運営のために活動。
著書:『アドテクノロジーの教科書』(版元:翔泳社)
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